
2009/12/10(木)@バルト9
『E.YAZAWA ROCK』
高校生のときに初めて「成り上がり」を読んだ。
超貧乏だった子供時代に育ての親であるばーちゃんから、生卵かけご飯を「鳥一匹殺して食ってると思え!」と渇を入れられたという下りに衝撃を覚えた。
ハタチくらいのときに、ヤザワ好きに武道館コンサートに連れてってもらた。
どのライブでも味わったことのない異空間がそこにあった。
イカツイお兄サンやおじサマたちが、帽子に素肌にビビッドな色のスーツ、エナメルの靴と頭のテッペンから足のつま先まで完全にヤザワのコスプレをしてる人だらけ。
永ちゃんが登場するまで場内が物凄い高揚した雰囲気に包まれ、一斉に永ちゃんコール。
そして永ちゃん登場と同時に歓声の主達は子供のような顔になる。
永ちゃんが話始めると沸騰しまくってた歓声が一気にシーンとなり、みんな一生懸命耳を傾ける。
ラストのトラベリン・バスでは、それまでロックやバラードで色んな凝った演出をしてきた会場は、演奏が始まった途端全ての照明が付き、みんなタオルを真上に投げる。
これが物凄い圧巻で、すっかり雰囲気にアテられた。
このドキュメンタリーのトレイラーを観たときに鳥肌が立ち、トレイラーのラストがトラベリン・バスだったので、そのことを思い出した。
映画館で観たいなーと思いながら、バタバタしてる間にどんどん日にちは経ってしまい、昨晩一念発起してバルトへ。
ライブまでとは言わずとも、あのときと同じようにお行儀の良い大人コドモに囲まれて観たいなあと思ってたんだけど、私がチケット交換に到着したときはスタート10分前に関わらず、他のお客は二人。
ひぇー、来るのが遅すぎた!と思ったものの、始まるまでには8人くらいに増えてた。
全員が全員、一目見て、この人達ファンだなってわかるような濃さの。
映画の構成が全部並列だったり、編集、曲の使い方、素材があまり上手く繋がってない印象はあった。
けど、やっぱりヤザワ本人が面白い人物なので、一つ一つの素材はとても面白く、相変わらずのヤザワ名言続出、昔の映像、インタビュー、コンサート用に撮影されたカメラワークは物凄いので、何度も鳥肌立ったし涙腺にグッとくるシーンもあった。
ああ、これはヤザワじゃないと成り立たないドキュメンタリーだな、と思ったときにこれは映画じゃない、ヤザワだ!と納得したのでした。
永ちゃんは今60歳だけど、
「ボクはいつも言うんですけど、繰り返すコトの凄さ。マンネリにならない様に足掻きながら、でも繰り返している。その中で闘っているんですよね」
という言葉通り、ずっと同じ"テンション"保ち続けてて、素直に凄いなあって思う。
「20代のときにさ、本当にやらなきゃパスポートもらえないんだよ、30代の。って昔、結構いいこと言ったね。30代のパスポートは20代でやってないともらえない。30代いいGIGやったし、40代の凄さもあった。35くらいから45くらいが、人間一番力を出すのかな。そして50代の10年間はもう少し贅肉をとって、バランスが良くいったね、人間的に。」
来月には30になるので、聞けてよかた!
「たぶん、ほとんど多くの人がいいよな、お金いっぱい得てから、有名人でって思うでしょ。でもそれと同じくらいの、下手したらもっとすごく、この三十何年間苦痛なところもあった」
この言葉は30年前の永ちゃんからは聞けないことだ。
色んな時代のヤザワの映像が見れるだけに、エンディングが時間よ止まれはアレーって感じに思った。
帰りの電車では頭の中でずっとトラベリン・バスが流れてた。
