2010年2月2日火曜日

天才のひらめき


今年に入ってから既に20本DVDを観てるんだが、昨日大興奮したあまり、涙をボロボロ零してしまった映画を観たのでメモっときます。
邦題は『幸せのきずな』。(こんなブルシットタイトル、知らなかったら完全にドスルーです。)
原題はflash of geniusといって、それまでは自動車のワイパーが連続で動いてたのを、間隔をあけて動かすようにした発明を巡るロバート・カーンズという一個人vsかの有名なFord、大企業の実話です。

原題とおり、ロバート・カーンズは間欠ワイパーをひらめき、一人で製造してフォード社に持っていきます。
初めはノリ気だったフォードだけど、仕組みを知るとやっぱ必要ないっつって数ヶ月して断ってしまいます。
だけど実はフォードは同じものを作って売り出してしまったんですね。もちろん何の断りもなく。

ここからカーンズの戦いは始まります。
暗くて孤独で、、何年もの歳月を費やして。。
もちろん大金での示談の話も弁護士やフォードの代理人から出てきますが、どんな金額であろうと受け付けず、結局は自分で自分の弁護士を勤めることになります。
彼が戦う理由はお金のためではなく、自分が発明したんだという事実をフォードに認めさせるために。

2時間という枠で発明から裁判までの15年くらい(?)をやるので、たびたび●ヵ月後、●年後という風に場面は切り替わりますが、その描かれていない間どんなに孤独で暗くて大変でエネルギーを消耗したかというのは想像に容易いはずで。
着いていけなくなっちゃった奥さんの気持ちも分かるし、フォードの途中で破綻しつつもブレない精神力の高さも痛いほど伝わってくる、、
とにかく、、押し着せたようなドラマティックなエピソードも(むしろ要らない)音楽も無い。
執念だとか信条だとか不器用さとか目に見えない静かで熱い何か、抱えて生きていくには時には邪魔かもしれないけど変えたくても変えられない何か、がたくさんたくさん詰まった映画でした。

恐らく、最終的に子供たちが彼の下に集結して弁護を手伝うことでこんな邦題が付いてるんだろうけど、わたしはもちろん子供達のことも偉いな、とは思ったけど、大企業相手に孤独に戦い続けた十数年間があまりに重すぎて、そして彼自身それを痛いほど分かっている描写がとてもとても痛かったので、「幸せ」なんちゅう言葉を使うのは違和感ありすぎなわけで。
まぁ、邦題がおかしいことなんてしょっちゅうだけどさ。。

あと、この映画を観ていいなぁと思ったのは、同じように個人が発明したのに企業にお株を奪われた人達が途中と最後にちゃんと出てくるとこなり。

このポスター、素晴らしいな。がっつり映画を語ってる。