2008年6月27日金曜日

かぶき者の唄

『The Harder They Come』鑑賞。
ジミー・クリフ主演、72年制作。
実在した人物(ヴィンセント・マーティンという、警官を殺し砂浜で蜂の巣にされた男らしい)がモデル。
切なく、哀しく、悲壮感漂う格好良さに痺れた。
逃亡中に写真を撮る姿は紛れも無い"かぶき者"だな。。
劇中、人々が『続・荒野の用心棒』を観て拍手喝采するシーンがあるんだが、ラストで主人公であるアイヴァンが警官に撃たれるシーンでもその人々の顔を被せてる。
そこに産まれる温度差が不気味なまでの鳥肌不協和音を残す。
ハーダー・ゼイ・カムという曲の爽やかさと、その背景や歌詞の温度差のように。。。

その時代、そのカルチャーを体験してたり、よく知ってなきゃ楽しめない、理解できない昔の映画、例えそれがいまだに名画と呼ばれるものでもたくさんあるじゃろう。
(例えばこの翌年に作られた『アメリカン・グラフィティ』は青春映画好きなら通らなきゃいけない門かもしれんが、当時をよく知らない自分が観るには厳しかったりする・・)
資金枯渇のため、撮影が3度に渡ってストップしたという超ロー・バジェットのこの映画、36年経って今でも魂揺さぶられるっちう、筋の強さは凄いなあ。